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The Voices

世界市民インタビュー What is a KG World Citizen?

『KG-TANK』の活動で見つけたもの。

interview02 奥 尚子 「人生を賭けてでもやり遂げたい夢がある。」

Q.関学を志望した理由は何ですか?

出身校の啓明学院は、関西学院とは姉妹校で、関西学院大学まで中・高・大の10年一貫教育を行なう継続校。一貫教育なので、関学への進学はごく自然な流れでした。姉妹校だから当然なのかもしれませんが、啓明学院でもキリスト教主義の教育がベースにあって、それに影響されたのか、入学前は何か人の役に立つことがしたいと考えるようになっていました。

Q.この2年間でいちばん力を入れたことは何ですか?

1年生の時、同じ社会起業学科の5人の仲間と意気投合し、「KG-TANK」という学生団体を立ち上げ、社会的弱者と呼ばれる人たちの経済的自立を支援する活動に打ち込みました。今ではメンバーも50名近くに増え、さまざまな活動を行っていますが、ここ1年、私が特に力を入れているのは滞日外国人の問題です。日本人男性と結婚して日本に暮らしながら、言葉の問題などで社会的に不利な立場におかれている4人のアジア人女性と出会い、彼女たちに就労の機会を提供する活動をTANKの活動の一環として始めました。「CASAプロジェクト」と呼んでいます。4人の女性は、タイ、フィリピン、中国、台湾など違う国の出身ですが、それぞれ料理が得意。その強みを生かせるものはないかと話し合って、エスニック料理の屋台を企業のCSRイベントに出店し、収入を得る活動をしています。

Q.その活動を始めたきっかけはなんですか?

社会起業学科の授業がきっかけです。私たちの暮らす社会には、ホームレスや障害者の自立、滞日外国人の問題などさまざまな課題があります。そうした課題を、事業を興すことで解決していくのが社会起業です。1年生では、今ある社会問題をまず自分の目で確かめてみようという授業が多く、自然と社会問題に関心をもつようになりました。特に武田丈先生の「多文化共生論」と「人間多様性論」の授業には大きな衝撃を受けました。「人間多様性論」では、ホームレスや障害者を毎回ゲストスピーカーとして招き、学生がインタビューを行います。当事者本人の声には説得力があり、「何かを始めなきゃいけない」と強く思うようになりました。

Q.その活動を通じて得たものは何ですか?

自分の人生に軸ができました。実は近々、神戸でカフェを始めたいと思っているんです。カフェができれば、料理をつくったり店内を装飾したり、さまざまな仕事が生まれます。4人の女性だけでなく、障害を持つ人,日本で暮らす外国人など、社会的に不利な立場におかれている人たちを大勢巻き込み、その人たちに運営を任せられるようなカフェをつくるのが、今の私の夢です。3年生になれば、就職活動が始まります。でも私は『CASAプロジェクト』の活動に専念するつもりです。

Q.関学での2年間を振り返って、何を思いますか?

『KG-TANK』や『CASAプロジェクト』では、活動を始める時に社会起業学科の先生方、『実践教育支援室』のスタッフの方など、大勢の方が力を貸してくれました。地域で活動しているNPO団体を紹介してくださったり、困った時に相談に応じてアドバイスをくださったり。『CASAプロジェクト』をスタートさせるきっかけになった4人の女性との出会いをつくってくださったのも武田先生です。学生である私たちの力だけでは、きっとできることも限られていたでしょう。関学での出会いが、私に生涯をかけて取り組む目標を与えてくれました。